親知らずについて
親知らず(第3臼大歯、智歯)は前歯から数えて8番目、一番奥に生えてくる永久歯のことです。一般的に10代後半で生えてくることが多いですが、個人差があり生えてこない方もいます。親知らず=抜歯というイメージがありますが、それは生え方により口腔内トラブルにつながりやすいためです。
親知らずの生え方として大きく分けると3つの生え方があります。
①まっすぐ生えている
まっすぐ生え口腔内にしっかりと露出している場合、きちんとメインテナンスをしていればトラブルは起きにくいです。
ただこのタイプは珍しいです。
②一部露出している
親知らずが隣の歯に少しぶつかっている、傾いているこのタイプが一番トラブルになりやすいです。隣接している歯と歯の間のブラッシングが難しく虫歯・歯周病になりやすい傾向があります。
③歯茎に埋まっている
口腔内には完全に露出せず、骨の中で形成されているケースです。
この場合、露出箇所が無いため虫歯・歯周病の恐れはあまりありませんが、まれに骨の中に袋ができ液体や半液体状の物が溜まり、骨を圧迫したり、溶かしたりすることもあります。
必ずしも「親知らずは抜歯しないといけない」というわけではないですが、上記②のように斜めに生えている等が原因で、虫歯や歯周病の症状がみられる場合、繰り返し同じ症状が出る可能性が高いので、抜歯をお勧めする場合もあります。
また、矯正希望の方の場合にも、歯列を整えるにあたり、抜歯をお伝えする場合もあります。